鵜飼漁とは…
芸術的な手縄さばき
一子相伝の技でアユを捕らえる

鵜飼漁をする人は鵜匠(うしょう)と呼ばれ、その装束も昔ながらの古式にのっとったものです。
鵜舟には、鵜匠と助手の「中乗り」、舵をとる「とも乗り」の3人が一組となって乗り込みます。
舳先(へさき)に篝火(かがりび)をつけた鵜舟では、鵜匠が12羽の鵜を見事な手縄さばきで操り、鵜が篝火に集まってきた鮎を次々と捕らえる息のあった動きをみせます。
鵜匠と鵜が一体となって行う漁法が今なお受け継がれているのは、鵜と生活をともする信頼関係のうえに成り立っている証でもあります。   長良川を下りながら、鵜匠が「ホウホウ」と鵜を励ます声や、とも乗りが舟べりを「ドンドン」とたたく音は風流そのもの。環境省が発表した「日本の音100選」にも選ばれています。
また、鵜飼用具一式122点は国の重要有形民俗文化財に、鵜飼漁法は岐阜市の重要無形民俗文化財に指定されています。